フランスで乳がん治療

浸潤性小葉ガン・・・という名の乳がんになってしまったヘタレな私の記録

2012年07月

今日、生検の結果を聞きに行ってきました。

フランス語で書いてあるので、よくわからないのですが
(医学用語が辞書に載っていないため調べるのが大変)

なんとなくわかったことを載せておきます。

・ステージ(ガンの進行度)    ステージⅠ(シコリは8×7mm)
・グレード(ガンの悪性度)    グレードⅡ (Ⅰ~Ⅲまで)
・HER2(ガンの増殖度)      スコア0 陰性 

※生検では組織の1部分しか見てないので、確定ではない。
・ホルモン受容体(乳ガンはホルモンの影響を受け易い) 
エストロゲン陽性70%   プロゲステロン陽性95%

とりあえずこの結果から考えられる治療として

温存手術 放射線治療 ホルモン治療5年間・・・だそうです。

抗がん剤は術後の病理の結果によって追加の可能性もあるとのこと。

先生は始終ニコニコとして、ガンについての説明をしてくれましたが
私は先生が何を言っているのかさっぱりわからず、
しかも途中で泣き出してしまい(ヘタレすぎ)

夫に背中をなでられながら、(旦那ももらい泣きしてたけど)←旦那もヘタレ(笑)
その場で理解できたことは

「ホルモン治療を5年間」

「抗がん剤はたぶんしない。でも絶対しないとは言えない。」

「入院は1日の17時まで」

「手術日の朝は他の病院に行って術前検査、送迎は病院でする。」

「手術は午後、でも何時からとは言えない。なので退院は週末があるため月曜日。」


このくらいしかわからなかった・・・・(;^_^A


でも手術日当日に他の病院に行って検査って・・・・・。
何するのか不安。
痛いことされなければいいんだけど・・・・。


なんか1週間たっても、生検あとが痛いんです。(未だに内出血のあとで真っ青)
ガンのシコリのすぐ上に生検によるシコリみたいなものができてて
シコリ自体が大きくなってるように感じるんです。これが触ると痛い。

他の人もそうなのかなあ・・・・。

でも予定では3泊4日の入院だったのだけど、5泊6日に延びたのでちょっと安心。
いくらなんでも手術の翌々日に退院するのは怖すぎるので。


今日はオリンピックの水泳で日本勢、いっぱいメダルもらってましたね!
明るいニュースは、心が晴れやかになる。

私も見習ってがんばらなくちゃ・・・・。



延期といっても、2日間だけですが・・・・。。

31日の手術が8/2になりました。
昨日、執刀医の秘書さんから電話があり、

「先生が病気なので、2日にオペをします。」と連絡がありました。

びょ・・病気?

なんの病気かはわからないんですが、30日の朝に出る組織診の結果についての面談は
予定通り行うということなので、たいした病気ではないんだと思いますが・・・。

夫は、患者さんへの感染を防ぐためじゃないの?って言ってたけど・・・。

まあでも朝診察を受けて、いったん家に戻り、17時まで入院っていうのが
ハードスケジュールなので(病院まで車で30分、混んでれば4,50分はかかる)
入院と診察が別の日になった方が、時間的にはラクになりました。

でも8月はフランス全土がバカンスに入ってしまうため、
病院自体が手薄になってる可能性が有り。

こっちはね、お役所でも銀行でもどこでも、
8月は「担当者が不在なのでわかりません」で通ってしまう国なんです。

病院だって、ドクターや看護師さん、少ないと思う。
うちのホームドクターも総合病院と診療所のカケモチしてるけど、
先週1週間いなかったし、8月もまたバカンスとる~って言ってたし・・・。


最近の心配はコレ。
乳がん1ヶ月未満










月曜日の朝、突然できた現れた手の平のホクロです・・・。

メラノーマ!?!?!?!


もう泣きそう・・・。
見た目は普通のホクロのように真っ黒で盛り上がってるんだけど、

皮膚がんも併発してたらどうしようって泣ける。しかも右手だし。
大きさは2mm、悪いモノなら、だんだん大きくなるみたいなので、

経過観察しますけど、この時期こんなもの現れないでほしいよ・・・・・゚(゚´Д`゚)゚
私はMRIもCTも撮ってないから、転移があるのかないのかわからないし・・・。

ネットで見ると、手の平とか足の裏ってホクロができやすいそうなんだけど、
突然できたものは要注意!とか書いてあるし。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

こうやって何かあるたびに、不安に陥ってビクビクしなきゃならない。

心は折れるばかり。

未来にむけて、何か楽しい道しるべが欲しい・・・。



ゆうべ階段を勢いよく降りたら、急に組織診後のおっぱいがズキズキ痛みだし、
急いで痛み止めを飲みました・・・(>_<)

ちょうどワイヤーにあたる部分なので、ブラジャーをしていなかったせいか、
揺れた衝撃で痛くなったのかな。

小さいおっぱいだからたいして揺れないんだけど(笑)それでも傷ついてる胸には
多少の振動でも響くのかもしれませんね。

ブラジャーして保護したいけどワイヤー入のブラばかりなので、
今朝はビキニの上を着用しました(笑)
ホルターネックのビキニなのでワイヤーないんです。

組織診後でさえ、痛いのだから、術後はもっと痛いんだろうな・・・。

ワコールのリマンマ(乳がん専用のブラジャー)を通販で注文してあるので、
早く届くといいな。
でもリマンマ、いまいちかわいくないですね・・・。

今年から飲み始めたプラセンタのサプリも、
乳がん告知されてからやめてしまいました。

先生から、「乳ガンとの関連性のデータがないので、なんとも言えないんだけど、
今は、やめておいた方がいいですね」って言われちゃった・・・・。

サイトを見るとプラセンタは、乳がんや子宮がんの発生を抑制する効果が
あるらしいんだけど、一方、できてしまったガンに対しては、
成長を促進させてしまう場合もあるみたいです。

ここらへんが曖昧・・・。

プラセンタ飲み始めてから、ほっぺがモチモチってしてきて法令線も
目立たなくなってきたので、こんなに効果があるのならもっと早く飲めば良かったと、
つくづく感じたプラセンタなのに、残念です。
服用をやめて1週間くらいで、あのモチモチ感消えてしまいました・・・・。



ガンはキレイでいたいっていう女心さえ、奪っていくね。
これからもっともっと何かが奪われていくんだろうな・・・・・。

ああ、また憂鬱になってきた。

どうしたら前向きに生活できるんだろう。


いつもネクラですみません・・・・(>_<)




今日は乳がんの確定診断には欠かせない組織診をしてきました。

フランスはガン・・・と疑わしい場合は細胞診はやらず、
組織診(Micro-Biopsie)をするそうです。

この生検やられた方のブログを読むと、みなさん痛かった~と仰ってるし、
痛みのない方でも、異物を身体にいれられてる感覚がわかる・・・と書いているので、
もう今朝から心臓張り裂けそうで、体は震えちゃうし、涙目でしたが、
結果は「はあ?」と思うくらい痛くありませんでした(*^▽^*)

お部屋に入っていくと優しそうな女医さんと看護師さんから

心配しなくていいのよ、歯医者みたいなもんよ、さあリラックスして
痛くないのよ。麻酔がちょっとだけチクってするだけだから。
で、ちょっと熱くなるけど大丈夫だから。



で、麻酔はホントに、ちくっとしただけでした。
(比べたら採血針の方が痛い気がする)


で、小さい針で、おっぱいを刺して「ここ痛い?」「痛いです」
また刺して「ここは?」「あ、痛い」
「う~ん、麻酔が効いてくるのをもうちょっと待ちましょうね。」
で、「ここは?」「痛くないです。」

そしたら組織診の器具(針・・・というか棒です棒。)をとりだして
エコーしながら刺しましたが(恐ろしくて見てられなかった)

「さあ、バチンって音がするけど、びっくりしないでね~。」

で、バチンと。

刺されてるのも、異物感もなんの感覚もなくて、ただバチンと音がしただけでした。
それを4回しました。


大きなパッドを貼られて止血されているとき、
大丈夫だった?と聞かれたので
「大丈夫です。日本で細胞診をしたとき、すごく痛かったけど、
これは痛くないですね。」

こっちの方がいいでしょ。とニコニコと先生も笑ってました。

日本より麻酔の量が多いのかな・・・・。


常々思うんだけど、麻酔の量を増やせるのなら、
せめて痛みだけはとってほしいですよね。
病気の不安や怖さを抱えてる患者にとって、
これにプラス痛みが加わるなんて、辛すぎる。
フランスは出産の際も無痛分娩が主流なので、
痛みに対する緩和ケアが日本より進んでいるような気がします。


パッドは3日間貼っておくこと。シャワーを浴びてもOK。

でもパッドがはがれたら、新しいのを貼ってね。と1枚もらってきました。


でも服を着るのに、なぜか体の震えが止まらなくて(笑)
そのあともガクガクしながら待合室でお会計を待っていました。
ああ、私どんだけヘタレ・・・。


検査結果は、30日の朝でます。
30日の朝、結果をもとに執刀医の先生の診察を受けて、
その日の17時までに入院、31日に手術です。


で、不思議なのが、エコーでのシコリの大きさは8×7mm。
形もスライムみたいな三角っぽい形になっていました。

でも日本でとったエコーでは16×8mm。

シコリが小さくなってる(笑)

エコーの写り方で形も大きさも変わってくるのかな・・・・。
最近、自己免疫力をあげようと食事療法してるので、それの効果かな(笑)


いずれにせよ、大きくなってなくて良かった。
4日に乳がん・・・と言われて手術まで1ヶ月あるので、

その間にスクスク成長したらどうしようって悩んでたから。


眠れないくらい怖かった組織診ですが
、たいして痛くなかったので、ホント良かったです。
でも今見たらけっこう出血してますね。
麻酔が切れたせいか、ちょっと痛みを感じるけど、この程度なら平気です。
入院まであと1週間だし、術後はのんびりしたいので、
家事をまとめてやっておかなくちゃ。


今日は、泣かずに過ごせるかも(笑)



昨日は、麻酔科の先生の診察がありました。
手術を執刀してくださる先生も、麻酔科の先生も、
キャビネと言われる診療所を持っているので(総合病院とかけもち)
予約をとって診察を受けます。

で、そのキャビネでは先生は白衣を着るわけではなく、普通に私服なので
ここでは簡単な診察と問診しかしません。

日本のように病院に行っていろいろ検査するのではなく、
検査はこっち、、診察はこっち、と、患者自身が各場所を回ります。

私は31日に手術をするのですが、23日に生検するように・・・と言われただけで
MRIとかCTとか血液検査の指示がでてないので、不思議に思っていたのですが
昨日麻酔科の先生に、「あ、手術までに血液検査しておいてね」って言われました。
血液検査はラボ(Laboratoire)と呼ばれるところでとります。

フランスの医療は分業化されていて、
たとえば注射をしてもらうのも

①ドクターが処方箋を書く。

②その処方箋をもって薬局に行き、注射器と薬を買う。

③近所に住んでる看護師さんに連絡して、自宅まで打ちにきてもらうか、
 または看護師さんの家で打つ。
(看護師さんを知らない場合、イエローページで探したり、
薬局で教えてもらうこともできます。)

という、たいそう面倒くさい手間がかかります。
体調が悪い時など、なかなか動くのは大変です。

なのでラボでの血液検査や、エコーの結果などは、患者本人が受け取ります。
(郵送あるいは取りに行く)

その結果を持って、ドクターに診断を仰ぎにいきます。


なので日本みたいに医師から、ガンを告知されるのではなく、
患者本人が「ああ、陽性って書いてある。ガンなのか・・・」と知る場合があります。

「医療情報は患者に属する」という大前提で成り立っているので、
そういった検査結果は患者が保管するものなのです。

すべての検査結果が手元にあるので、いろんな医師に受診することも可能です。


今の私の不安は、日本の方がいろんな術前検査をするのに対し、
私はほとんど検査をしていないことです。したのは生検と血液一般検査のみ。

腫瘍マーカー検査もしないし、転移があるかどうかのCTもなければ、
ガンの広がり具合を見るMRIも撮っていません。

シコリが小さいから、転移はない!と考えてMRIやCTをとらないのか、
そもそも必要のない検査なのか、わかりません。

手術中にセンチネルリンパ節生検をするので、
そこに転移がなければワキの転移はない!

なのでMRIとCTは現段階では不必要ってことなのでしょうか。

日本のやり方と違うので、ここらへんが不安なのですが、
日本のようにいろんな検査をしてから手術をするのか、
必要最小限の検査しかしないフランスが良いのか、
なんだかよくわかりません。

郷に入れば郷に従うしかないんですけどね。


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